無双直伝英信流 大船道場
居合道Q&A


Q1 居合と剣道の違いは?
A1 剣道とは、互いに刀を抜いて向き合うもので、これを「立合」といいます。居合は、座っている時、寝ている時、歩いている時、いかなる場合に不意を突かれても、直ちに敵に対し、鞘離れの一瞬に敵を制する刀法をいいます。

Q2 居合の極意とは?
A2 水鴎流伝書に「刀を抜いて勝は末の技なり。刀の鞘にて敵を押えて勝を本旨をし、更に一剣、敵を造らざるを極上の位とす」とあります。要するに、刀を抜かずして敵を制することを居合の極意と教えている訳です。

Q3 居合のことを「鞘の内」というそうですが、その理由は?
A3 居合に於いては刀を抜く前、既に鞘の内にある時勝負が決まっている訳で、万一刀を抜く場合は、抜刀の瞬時に敵を倒すのが居合の生命なのです。

Q4 剣道は竹刀、薙刀や鎖鎌なども木製の道具を使うのに、居合が日本刀を用いるのは?
A4 刀工が神を拝し、心身を清めて一心に鍛えた日本刀は、武器というにはあまりにも美しく、古くから刀霊の宿る霊器と尊ばれてきました。武士はこれを大和心、武士道のシンボルとして礼拝し破邪顕正の霊力を賜るように祈ってきました。武道はすべて業より入って精神に至るものですが、特に居合は霊器を用いた形の修行を通して心を鍛錬し、悟りに至ろうとするものです。居合道は武道というより霊器日本刀による終生不退、全霊傾注の心術なのです。

Q5 居合には英信流のほか、神伝流、無外流、水鴎流など幾つもの流派があるようですが、その違いは?
A5 「無双直伝英信流とは」の説明で、これは林崎甚助英信が工夫した刀法だと述べました。これを学んだ人々が、それぞれに工夫を加えて、多くの流派が生まれました。従って、目指すところは同じであり、刀の運用も大同小異、枝葉の部分が少し違っているだけです。どれを学ぶかは、好みというより、縁によって決まると言えるでしょう。

Q6 鎌倉は大変居合が盛んですが、その理由は?
A6 もともと鎌倉は源氏とのゆかりが深い町ですが、建久3年(1192年)、頼朝が幕府を開いて以来、武士の町として栄えました。その伝統は今も生きていて、市民の武道好きは有名です。特に居合を学ぶ人が多く、居合人口は日本一かもしれません。正月の鶴岡八幡宮奉納居合などでは、幾つもの道場が協力して行事を盛り上げています。それらの道場は、指導者、構成人員、主力行事などで、それぞれ異なった気風を育てているようです。一度の見学でそこを見極めるのは難しいでしょうが、よく選んで下さい。